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芸能人・著名人の相続・終活

「心構えを何もしていなかったんです…」岩本恭生が亡き妻の介護生活で痛感した“家計共有”と“買い物知識”の大切さ 最も困ったのは「複雑な介護保険制度の理解」

「妻に頼りきりだった」と振り返る岩本恭生

「妻に頼りきりだった」と振り返る岩本恭生

 ものまねタレントの岩本恭生(73)は2014年2月に妻(享年52)を誤嚥性肺炎で亡くした。妻は2008年に脳幹にできた腫瘍を摘出する手術を受けたが、左半身に麻痺が残り車いす生活になった。突然始まった介護生活に岩本は戸惑うばかりだったと振り返る。

「心構えを何もしていなかったんです。倒れるまで家計は全て妻任せだったので、特にお金のやりくりが大変でした。自分で管理するようになって、こんなスピードで支出が増えるのかと焦りました」(以下「 」内は岩本)

 介護中は自分の仕事をセーブしたので収入が少なくなり、2人の子供を育てる「主夫」として切り詰める生活だった。

「それでも妻のように1週間分の食料をスーパーでまとめ買いすることができず、その都度買い物に行くので非効率で無駄な出費ばかりが増えていきました。育ち盛りの子供の教育費も負担になりました。

 妻が亡くなった当時、長女が中学生、長男が小学生。それなりの高校、大学に進学させたので学費や様々な諸費用の高さに驚きました。積立型生命保険の解約返戻金を担保に借り入れる『契約者貸付制度』を利用して糊口を凌いだこともあります」

 お金だけでなく、生活面でも苦労を重ねた。

「炊飯器のスイッチの入れ方すらわからず、取扱説明書を1ページ目から読んでひとつひとつ覚えました。妻が元気なうちからもっと率先して家事や買い物に関わって、家計も共有しておくべきだったと後悔しました」

 制度面についての知識の大切さも痛感したという。

「介護で最も困ったのは複雑な介護保険制度を理解すること。要介護度は数字が1、3、5と大きくなるほど重度になりますが、身体障害者手帳の障害等級は数字が小さい1級が最も重い。そうした違いを理解するのが最初は大変で、買ってきた本を読んで必死に勉強しました。制度を把握していないと手続き面もままならないので、もっと早く知っておくべきだったと思いましたね」

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